スポーツの最中に謝って顔面を強打してしまった子どもや大人たちの歯が折れてしまうことは決して珍しくありません。また、たとえばお煎餅をかじったとたんに歯が折れてしまったというような経験がある方もいらっしゃるでしょう。外傷により歯が折れた時は、折れた歯の破片を持参する形で即座に歯科受診をすることが大切です。歯の破片が小さい時には、破片がみつからないかもしれませんが、破片が手元にある場合は歯科受診の際に持参することが通例です。歯の破片には、皆さんの口内の様々な情報が残されていますので、その情報をもとに歯科医は最適な治療を探しだすのです。激しいスポーツ競技の最中に、歯が折れたのではなく抜けてしまった場合も、抜け落ちた歯を歯科に持参することが重要です。抜け落ちた理由や状態にもよりますが、場合によってはそのまま抜け落ちた歯を元の位置に戻すことが可能となるケースもあるようです。抜け落ちた歯を歯科に持参する時に大切なことは、歯の乾燥を防ぐことなのだそうです。歯が乾燥してしまうことで、歯を元の位置に戻す時に必要な歯周辺の大切な組織を失ってしまうこともあるようです。