口内のトラブルは、虫歯など歯の問題はもちろん、歯周病などの歯と歯茎の問題、噛み合わせの悪さから発生する症状も存在します。
虫歯が起こる原因は、主に歯垢とされています。歯垢の中にいる細菌は酸を作り出し、歯のエナメル質を溶かします。エナメル質がなくなることで歯にダメージが与えられ、虫歯に繋がります。歯間にブラシが届いていないなど、歯磨きが足りないことが主な原因です。歯間ブラシを使うことや、歯科で磨き方を学ぶことなどがお勧めです。歯周病は、歯と歯組の間に歯垢が溜まり、炎症を起こしている状態です。進行していけば歯茎が痩せて歯の根が露出していまいます。更に症状が進めば歯槽骨が溶けて歯が安定しなくなり、最終的には歯が抜けてしまうこともあります。歯茎にダメージがあることで知覚過敏にも繋がり、温冷の刺激で痛みを感じてしまいます。他にも、傷付いた歯茎から細菌が入り込み、歯周病菌が全身に回ることも考えられます。普段からの予防はもちろん、すぐに歯科での治療を行いましょう。また、つわりがある妊婦は口内が不衛生になりやすいため、歯周病になりやすい傾向にあります。早めに健診を受けておく必要があります。
多い口内トラブルとして、他に口臭が挙げられます。虫歯や歯周病、他の病気などが原因で起こることもありますが、起床時や空腹時、ストレスや緊張が原因となることも多いです。これは唾液の分泌が少ないことが原因で、口内の細菌がタンパク質を分解して発生するそうです。定期的に水分を摂取する、口臭予防のガムを噛むなどの対処が考えられますが、そもそもの原因となる病気を治療することが大切です。ただの口臭と思わず、原因がどこにあるかをしっかりと考えましょう。